艦内神社ノ世界

艦内神社調査の実態

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  艦内神社について総合的にまとめられた資料は発見されず、神社ごとの細かい資料も散逸してしまっているのが現状である。では研究者はどうやって調査をしているのか。
 A.ひたすら地道に断片史料を掘り返しております。

神社に直接聞く

労力:★☆☆☆☆ 実績:★☆☆☆☆

 目星が付いている場合は神社に聞いてみるのが早い、と思われるだろうが、実はあまり成果は上がっていない。
 そもそも神社自身が艦内神社について「知らない」のである。当時の新聞などの記録に残っていても神社のほうには記録が無いことは実際あり、訪問して当時の史料を見せても「知らなかった」といわれることすらあった。
 比較的小さな神社では、当時の奉納品が残っていたりすることもあり、かろうじて艦内神社の話も伝わっていることがあった。しかし、神社の公開部分に何か関連のものが残っていることはほとんど無いと思って良い。
 あと、一番重要なのは我々のような個人研究者だと対応が適当、というのもある。日誌まで調べてもらうにはコネが無いと無理である・・・

地方図書館で探す

micro

労力:★★★★★ 実績:★★★☆☆

 だいたい我々のメインの活動がこれである。艦内神社の分霊元があったと思われる地区の図書館に行ってひたすら所蔵物を漁っていく。特に地元地誌などをひたすらに漁る。とにかく漁る。 検索で出てきた怪しい本はひたすら書庫から請求して確認しまくる。年表に入港記録があればすべて書き留めたり複写したりする。
 また、地方新聞が所蔵されている館ではひたすらマイクロフィルムで新聞を回す。ひたすら回す。しかし時間的限界があるので、竣工前後や寄港時の確認が精一杯な状態である。とはいえこれが一番成果が高かったりする。もうちょっと時間が確保できればいろいろ掘り出せそうなのだが・・・

専門図書館で探す

労力:★★☆☆☆ 実績:★★★★☆

 戦前戦中の図書を集めた「昭和館」、軍関連の史料が多く所蔵される「靖国神社偕行文庫」「防衛研究所」、そして日本のありとあらゆる本を集めた「国立国会図書館」など。東京にはさまざまな専門図書館がある。
 そこには当時の史料や戦後乗組員が書いた手記など、そういったものが入っていたりするので、これまたひたすら読む。とにかく本が多いのでかなり偶然性が絡んでくるが、割とそれなりに成果は上げている。
 なお東京に住んでいれば非常に労力は低いのだが、当方大分県在住である。遠い。

リファレンスに聞く

労力:★☆☆☆☆ 実績:★☆☆☆☆

 図書館のリファレンスというのは基本的にその図書館にある本で情報を探す。そして図書館にある本はあらかたこちらでも漁りつくしており、ぶっちゃけ艦内神社についてまとまった情報が載った本が「帝国海軍と艦内神社」しか存在しないことが分かっている。なので、ほぼ100%帝国海軍と艦内神社の内容を見て終わりになるかと思われる。あとネットサーチ。
 ただ、もしかするとあちこちに問い合わせて本気で調べてくれる人も居るかもしれない。担当者次第。
例:レファレンス協同データベース:戦艦「加賀」について詳しく書かれた資料は無いか。艦内の神社のことなど。

自衛隊・防衛庁に聞く

労力:★☆☆☆☆ 実績:★☆☆☆☆

 中の人によるとたまに海軍の艦内神社についての問い合わせはある様子、だがやはりまとまった記録がなくわからない、とのことである。そもそも分かってれば研究者も苦労してない。

元乗組員に聞く

労力:★★★★★ 実績:☆☆☆☆☆

 知ってる人が居ません… あと、やはり文献よりは信頼度が下がるとのこと。実際記憶を元に書かれた記念誌や戦記ではよく勘違いなども見かける。

次:面倒な判定とネットに広がるデマ

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